チャペルと聞くと、日本人であれば結婚式のイメージが真っ先に浮かぶのではないでしょうか。美しいステンドグラスや、装飾で彩られた空間にパイプオルガンやゴスペルが響き渡り、永遠の愛を誓い合うー女性ならば憧れるものです。チャペル、という言葉はフランスのトゥールという都市にいたマルティヌスという人の伝説に由来しています。ある寒い冬の日に、自分の外套を半分に切って乞食に与えました。

するとその夜、彼の夢にイエス・キリストが現れ、目を覚ましてみると半分に切ったはずの外套が元通りに直っていたのです。そこで、この奇跡の外套を建物に保管することにし、ラテン語で「小さな外套capella」と呼んでいたことから建物の名称も「カペラ」としたのです。後に英語で「チャペル」と表現され、耳にするようになったのです。また、教会音楽の様式である「ア・カペラ」も同様にこの建物が由来となっています。

この伝説はマルティヌスがローマ軍人として兵役についていた時の出来事ですが、彼はキリスト教へ改宗し修道者として勤めを果たしトゥール司教となってキリスト教の聖人に認定されました。加えて殉教者ではない者が聖人に認定された初めてのケースであり、彼の人柄がうかがえます。貧しい乞食のために外套を渡した彼の心意気は、チャペルという祈りを捧げる場に今も繋がっています。チャペルは病院や学校、ホテルにありますが中々、立ち入る機会もありません。

結婚式に招待された折り、もしくは挙式を挙げるときには他者のために祈りを捧げてみてはいかがでしょうか。指輪オーダーメイドのことならこちら

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です